黄熱

黄熱はウイルスによる病気で、蚊に媒介されます。発熱と肝障害による黄疸を伴うことから、このように名づけられました。熱帯アフリカや南米が流行地域です。通常は森林の中で流行しているため、渡航者が感染することは稀ですが、発病すると致死率が高くなります。黄熱ウイルスを保有する蚊が人を刺すことにより感染します。

症状

突然の発熱、頭痛、筋肉痛、吐気、嘔吐で発症します。病気が進行すると肝障害に伴う黄疸や出血症状などがみられ、致死率は 10% 以上になります。

予防

黄熱は発病すると致死率が高いことから、流行国に滞在する際には、短期間であってもワクチン接種をお奨めしています。なお、流行国の中には、入国する際にワクチン接種証明書の提示を求める国があります。どの国で要求されているかは、検疫所のホームページをご参照ください。黄熱ワクチンの接種は検疫所とその関連施設でのみ実施しています。1 回の接種で生涯有効です。